8月17日(土)ちひろの水彩技法体験ワークショップ「にじみでうちわをつくろう」
真夏の日差しがぎらぎらと照りつける日が続いております。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
インターンシップ生のKです。
さて、8月17日(土)、ちひろ美術館・東京では、
ちひろの水彩技法体験ワークショップ「にじみでうちわをつくろう」を開催しました。
今回のワークショップでは、ちひろの絵の特徴的な技法のひとつである
「にじみ」を体験していただき、それを使ってうちわをつくりました。
まず、「にじみ」とは一体どういうものなのか、透明水彩絵の具3色(赤・青・黄)で
画用紙に体験していただきました。同じ方法で同じ色を使っていても
誰一人として同じ模様はなく、それぞれ違った表情になるのが「にじみ」の特徴です。
次に、実際にうちわ作りに使う仙花紙を、4分の1のサイズにカットしたもので
練習していただきました。
そして、ついに本番!
花火や風鈴、ホタルなど様々なものをイメージして、参加者のみなさんは
それぞれ魅力あるにじみを表現されていました。
にじませた紙を乾かしてから、うちわの骨の両面にハケでのりをつけ、接着します。
はさみで余分な部分を切り取ってうちわの形を整え、ヘリ(縁)や耳を貼って、完成!
・・・と書くと、簡単なように思われるかもしれません。が、実際にはなかなか難しく、
特にヘリの紙が細いため、作業は大変です。
大人でも苦労するこの作業、小さいお子さんの分は、保護者のみなさんにご協力を求めたり、スタッフがお手伝いを心がけました。もちろん、自分で頑張って完成させる子も多く、 達成感に満ちた顔を見ると、こちらも嬉しくなりました。
「帰ったらみんなに自慢する!」「難しかったけど楽しかった!」など、大変好評でした。
今回のワークショップでは、香川県丸亀市の団扇商工業協同組合のご協力で
材料を調達することができました。骨は竹でできており、ひとつひとつが職人さんの手作りです。
まだまだ暑い日が続いています。このうちわで涼しんでいただけていることでしょう。
いろいろ想像したり、制作をお手伝いしながら楽しい会話が弾んだり、
スタッフも一緒に楽しませていただきました。
みなさん、夏休みの思い出の一ページとなったのではないでしょうか。
夏休み後半となり疲れも出やすい頃です。体調にはお気をつけてお過ごしください。
(N.K.)
SNS Menu