「谷川俊太郎と絵本の仲間たち 堀内誠一・長新太・和田誠」展、始まりました

詩人として、長年第一線で活躍している谷川俊太郎さん。
現代詩の世界にとどまらず、作詞、シナリオ、映像、ライブ活動、翻訳等々、
ジャンルを超えて幅広く活動されています。

そんな谷川さんのお仕事のなかでも、大きな位置を占めているのが
翻訳を含む絵本や子どものための本の仕事です。
本展では、谷川さんの絵本の仕事にスポットを当て、
そのなかでも谷川さん自身、 “特別な存在”と語り、自身の創作にも
大きな刺激を受けたという堀内誠一、長新太、和田誠の3人との仕事を紹介します。

通常、美術館の展示では、作品の解説やキャプションなどは
絵と比べて控えめに掲示することが多いのですが、今回は特別。
いつもより、少し大きめの文字でパネルを作り、
絵と一緒に谷川さんの言葉も楽しんでもらえるようになっています。
展示室内に、

のマークを見つけたら要注目!
なんと今回、各作品ごとに、谷川さん自身による書き下ろしコメントがついているのです。
ちなみにこの印は、谷川さんが書籍にサインをする際に使っている、
ワインのコルクで作られたハンコを押したものです。…おしゃれ!

また、それぞれの画家について書いた谷川さんの詩も合わせて掲示しています。
和田誠さんについて書かれた詩は、本展のための書き下ろしです。
原画同様、三者三様の世界をどうぞお楽しみください。 (K.K.)

~各作家の展示作品点数~ 
・堀内誠一 7作品40点
『かっきくけっこ』(ひかりのくに 1972年/くもん出版 2010年)
『かずのえほん・いくつかな』(くもん出版 2010年)
「セカイのハジマリごっこ」(雑誌『暮しの設計』中央公論社 1974年1月号)
「ピアノのすきなおうさま」(PR誌『ピアノ小読本』YAMAHA・日本楽器製造株式会社1983年)
『マザー・グースのうた 全5集』(草思社 1975~1976年)
『わらべうた 上・下』(冨山房 1982・1983年)
『24にんのわらうひとともうひとり』(ポプラ社 1977年)

・長新太  5作品41点   
『わたし』(福音館書店 1976年) 宮城県美術館蔵
『うたのほん 日本語のおけいこ』(理論社 1965年)
『えをかく』(新進 1973年/講談社 2003年)
『みみをすます』(響文社 2004年)
『にゅるぺろりん』(クレヨンハウス 2002年)

・和田誠 8作品49点 
「このえほん」かがくのとも68号(福音館書店 1974年)
『あな』(福音館書店 1976年)
『とぶ』(福音館書店 1978年)
『これはのみのぴこ』(サンリード 1979年)
『マザー・グース 1~4』(講談社文庫 1981年)
『あくま』(教育画劇 2007年)
『がいこつ』(教育画劇 2005年)
『もりのくまとテディベア』(金の星社 2010年)