「いわさきちひろ やさしさと美しさと」作品のご紹介

ちひろ美術館・東京で開催中の展覧会「いわさきちひろ やさしさと美しさと」から、こちらの作品をご紹介します。

いわさきちひろ 「ねむれ わが子よ」 1967年

ベッドに寄り掛かった姿勢で眠ってしまった女の子。頭の下に見える小さな両手は組まれており、お母さんの病気が治りますように、と一所懸命にお祈りをしているうちに、疲れて眠ってしまったようすが描かれています。栗色の髪色や、背景の家具から、ふたりは欧米に住む親子でしょうか。
母親が子どもを想う気持ち、そして子どもの寝顔は、国や文化を超えても変わりません。「子どもの心は、どこの国でも同じです」と語ったちひろ。「いわさきちひろ やさしさと美しさと」では、本展が初出展となるこちらの作品とともに、ちひろが描いた美しくやさしい母子像を複数点展示しています。

◆開催中の展覧会(~2024/1/14)
いわさきちひろ やさしさと美しさと
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展