初山滋 なんなん菜の花  1932年(個人蔵)

いわさきちひろと初山滋

2023年3月18日(土)~6月18日(日)
没後50年 初山滋展 見果てぬ夢
を開催いたします。

いわさきちひろと初山滋の出会いは、ちひろが子ども時代に絵雑誌「コドモノクニ」に描かれた初山作品を目にしたことでした。のちに画家として立ち、紙芝居の仕事などを始めたちひろは、初山らが結成していた日本童画会に入会します。76年前の1947年、ちひろ28歳のときでした。ちひろはこのときのことを次のように語っています。

「いつのまにか童画家といわれ、日本童画会にはいった。武井武雄先生、初山滋先生方とはじめてお目にかかった日、あふれる感動で胸がいっぱいになった。ああこの先生方の絵で私は大きくなったのだ。私の心のなかには、幼い日見た絵本の絵がまだ生きつづけている。」
(「絵本と私」より 1968年)

いわさきちひろが最も愛した画家のひとり、初山滋の夢幻な世界をご紹介する展覧会を、同時開催「ちひろ 光の彩(いろどり)」とともにぜひお楽しみください。

初山滋 なんなん菜の花  1932年(個人蔵)

初山滋 「なんなん菜の花」  1932年(個人蔵)