金魚

ちひろ美術館・東京のエントランスで、ご来館のお子さんたちがのぞきこんでいるのは、数週間ほど前にやってきた、この金魚です。

庭の緑と光が映り込んだ水面を、切るように泳ぐ姿は涼しげです。

ちひろの作品には、小魚や金魚鉢を描いたものがあり、ちひろもこんなふうに水のなかを見つめた時間があったのかもしれない、と想像がふくらみます。

ところで先日、男の子の手をひいたお客さまがお尋ねくださったのですが、この金魚たちの「名前はまだない」です。

(K.R.)

◆展覧会のご案内
生誕111年 赤羽末吉展 日本美術へのとびら
ちひろの花鳥風月
9月26日(日)まで
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/