本日は春分の日

本日3月20日は春分の日です。
ちひろ美術館・東京は、本日より展覧会を再開しております。

「ちひろの庭」のチューリップが先週はじめに、満開になりました。
いわさきちひろは、庭づくりを楽しみ、道具にもこだわりを持っていました。

いわさきちひろ 春の庭 1969年

「春の庭」と題されたこの作品には、チューリップ、スイートピー、ポピー、ガーベラ、桜、バラとさまざまな種類の花が描かれているほか、ジョウロやバケツ、スコップなどの園芸道具も描かれています。

「母にとって、庭は白い画用紙と同じだったのかもしれない。絵の具の色を選ぶように、花を選び、筆を選ぶように、園芸道具をえらんでいた。とくにじょうろにはこだわっていた。じょうろから注がれる水の線が細く柔らかで、きれいな放物線をえがくのがいいといっていた。」松本猛(『母ちひろのぬくもり』講談社 1999年より)

「ちひろの庭」では、現在スミレやボケ、ヤマモモ、ユスラウメなどが咲き、あたたかな春の光に包まれています。

◆開催中の展覧会
没後10年 瀬川康男 坦雲亭日乗―絵と物語の間(あわい)
いわさきちひろ 子どものしあわせ―12年の軌跡

(K.R.)