【イベント報告】コンサート「音とにじむ」

「ちひろさんの子どもたち」谷川俊太郎×トラフ建築設計事務所 展覧会開催中の9月28日(土)、トラフの大きな帽子型の「子どものへや」のなかを舞台に、コンサート「音とにじむ」を開催しました。

展示室4に設置されたトラフの大きな帽子型の「子どものへや」。
いつもは絵や詩をかくワークショップに使用していますが、この日は「舞台」となり、演者が「子どものへや」のなかに入り、周囲を参加者が取り囲みました。

5名の演者がそれぞれ複数の楽器を使い、さらに朗読や歌声が重なります。
後半では、音にあわせて、絵の具が登場。演者の白い衣装に色をにじませる演出も。

いわさきちひろの代表的な水彩技法である「にじみ」にちなんで「音とにじむ」と題したコンサート。タイトルの通り、演奏、朗読、色彩、空間の広がりなど、多彩な音色や視覚表現のにじみあい=響きあいを、からだ全体で感じることができました。

ひざに抱かれたあかちゃんも、調べにあわせてご機嫌に身体を揺らすなど、肩ひじを張らずに、子どもから大人まで参加者みなが音に身をゆだねる心地よい時間が流れました。

アンケートには次のようなコメントも寄せられました。
「心が解放されました。大きな帽子の“窓”がとても良かったです。もっと大勢で奏でているようで、いろんな音や風景が見えました。」
「子連れでも堅苦しくなくリラックスして楽しめました。また同じようなコンサート企画を希望いたします。」

「美術」「音楽」「文学」等の枠組みを越えて親しめるようなプログラムを今後も実施していきたいと思います。

*このコンサートは、「練馬発!みんなのミュージアム事業」として、文化庁平成31年度地域と共働した博物館創造活動支援事業の助成を受け開催いたしました。