ちひろ美術館セレクション2010~2021日本の絵本展 ちひろ美術館セレクション2010~2021日本の絵本展

主催:ちひろ美術館
協力:BL出版/あかね書房/アリス館/岩崎書店/偕成社/くもん出版/ 講談社/小峰書店/集英社/スイッチ・パブリッシング/玉川大学 出版部/童心社/福音館書店/ブロンズ新社/ポプラ社/理論社 後援:絵本学会/(公社)全国学校図書館協議会/(一社)日本国際児童
図書評議会/日本児童図書出版協会/(公社)日本図書館協会
主催:ちひろ美術館
協力:BL出版/あかね書房/アリス館/岩崎書店/偕成社/くもん出版/講談社/小峰書店/集英社
/スイッチ・パブリッシング/玉川大学出版部/童心社/福音館書店/ブロンズ新社/ポプラ社/理論社
後援:絵本学会/(公社)全国学校図書館協議会/(一社)日本国際児童図書評議会/日本児童図書出版協会/(公社)日本図書館協会

2010年以後を象徴する
日本の絵本30冊

2011年の東日本大震災から始まった激動の2010年代。子どもを取りまく環境も大きく変化しました。画家たちは新しいテーマや表現に挑戦し、絵本を通して今を生きる子どもたちに向けたメッセージを発信し続けています。絵本の世界では、新しい世代のつくり手たちのめざましい活動も印象づけられました。また2010年代を通して、「3.11」や「福島」を取りあげた絵本や真摯にいのちと向き合う絵本、過去の戦争に焦点をあて、平和の在り方を問う絵本など、時代をあらわす作品も生まれました。
ちひろ美術館では、10年ごとに時代を代表する絵本を紹介する展覧会を継続しており、今回は4回目となります。3年の延期を経て開催する本展覧会では、時代に求められた多様な表現に焦点をあて、2010年から2021年に出版された作品のなかから、注目を集めた絵本や、今後も活躍が期待される作家の作品を紹介します。
チラシ PDF

見どころ

伊藤秀男 『はしれ、上へ!つなみてんでんこ』(ポプラ社)より 2013年 個人蔵
伊藤秀男 『はしれ、上へ!つなみてんでんこ』(ポプラ社)より 2013年 個人蔵

3.11以後の日本の絵本

2011年に起こった東日本大震災のつめ跡は、今も大きく残されています。震災後に生まれた「3.11」や「福島」をテーマにした作品、そしていのちの尊さを問う作品に焦点をあてます。
みやこしあきこ 『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)より 2010年 個人蔵
みやこしあきこ 『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)より 2010年 個人蔵

新しい世代の台頭

この10年間で日本の絵本の世界は、新しい世代のつくり手たちのめざましい活躍も印象づけられました。本展では、阿部海太、きくちちき、みやこしあきこ、ミロコマチコ、ヨシタケシンスケら2010年代に注目を集めた画家の作品を紹介します。
上村亮太 『アネモネ戦争』(BL出版)より 2020年 個人蔵
上村亮太 『アネモネ戦争』(BL出版)より 2020年 個人蔵

戦争、コロナ禍、そして未来へ

特定秘密保護法や憲法改変の動きなどを受けて、子どもの本に関わる人々の間でも平和を守るための議論が行われ、過去の戦争をテーマにした絵本が描かれました。
また、コロナ禍にあって、子どもから大人まで多くの人に共感を得た希望の光を照らす絵本も生まれました。画家たちが絵本に託した、今を生きる子どもたちに向けたメッセージや絵本表現の新たな可能性を伝えます。

作品と作家

※一部の画像は、作家の意向により掲載していません。
『希望の牧場』(岩崎書店)より 2014年 | 個人蔵 --> ※東京館のみの出展
吉田尚令

『希望の牧場』
森絵都・文 (岩崎書店) 
※東京館のみの出展

吉田尚令

Hisanori Yoshida

大阪府に生まれる。絵本や書籍の挿画などを手がける。『希望の牧場』でIBBYオナーリスト賞を受賞。主な絵本に、『悪い本』、『星につたえて』、『はるとあき』など、挿画に『雨ふる本屋』シリーズなどがある。
阿部海太 『めざめる』(あかね書房)より 2017年 個人蔵
阿部海太

『めざめる』(あかね書房)

阿部海太

Kaita Abe

埼玉県出身。神話や根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。『ぼくがふえをふいたら』で第26回日本絵本賞を受賞。その他著書に『みち』、『みずのこどもたち』、『めざめる』、共著に『はじまりが見える世界の神話』、『えほん遠野物語 しびと』、『ほっきょくでうしをうつ』など。
『なんていいんだぼくのせかい』(集英社)より 2012年 個人蔵
荒井良二

『なんていいんだぼくのせかい』
(集英社)

荒井良二

Ryoji Arai

Photo: Masako Nagano

山形県に生まれる。1986年チョイス年度賞、1990年年鑑イラストレーション新人賞受賞。1990年より絵本をつくりはじめ、1991年世界的な絵本の新人賞であるキーツ賞に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。2005年アストリッド・ リンドグレーン記念文学賞、2009年『たいようオルガン』でJBBY賞、2012年『あさになったのでまどをあけますよ』で第59回産経児童出版文化賞大賞、2016年『きょうはそらにまるいつき』で第22回日本絵本賞大賞など国内外の受賞多数。2022年国際アンデルセン賞画家賞の候補となっている。
『しりとり』(福音館書店)より 2021年  個人蔵
安野光雅

『しりとり』(福音館書店)

安野光雅

Mitsumasa Anno

島根県に生まれる。1945年に招集され、香川県で終戦を迎える。1950年、美術教員として上京。教職のかたわら、本の装丁などを手がける。1961年、画家として独立。1968年、初めての絵本『ふしぎなえ』を発表、『さかさま』(1969)とともに1973年、ブルックリン美術館賞受賞。海外での評価も高く、1975年『ABCの本』でケイト・グリーナウェイ賞特別賞、1977年『あいうえおの本』でBIB金のりんご賞、1984年には全業績に対し国際アンデルセン賞画家賞等を受賞。
『はしれ、上へ! つなみてんでんこ』(ポプラ社)より 2013年 個人蔵
伊藤秀男

『はしれ、上へ! つなみてんでんこ』
指田和・文 (ポプラ社)

伊藤秀男

Hideo Ito

愛知県に生まれる。『海の夏』で第41回小学館絵画賞、『けんかのきもち』で第7回日本絵本賞大賞、『タケノコごはん』で第21回日本絵本賞、『うしお』で第2回JBBY賞を受賞、IBBYオナーリストとなる。その他の絵本に『たべもの』、『てのひらむかしばなし さばうりどん』、『虔十公園林』など。紙芝居『三月十日のやくそく』で高橋五山賞受賞。名古屋市在住。
『つきよのふたり』(小峰書店)より 2015年 個人蔵
井上洋介(「撮影:小島愛一郎」要表記)色調整あり.JPG

『つきよのふたり』(小峰書店)

井上洋介

Yosuke Inoue

撮影: 小島愛一郎

東京赤坂に生まれる。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)西洋画科卒業。1960年に初めての絵本『おだんごぱん』を出版。1965年、第11回文藝春秋漫画賞、1969年、第4回東京イラストレーターズ・クラブ賞、1988年『ぶんぶくちゃがま』で第37回小学館絵画賞、1994年『月夜のじどうしゃ』で第25回講談社出版文化賞絵本賞、『でんしゃえほん』で第6回日本絵本賞大賞受賞、『ぼうし』で第3回JBBY賞など受賞多数。画集に『木版東京百画府』『無言主義』などがある。
『ひばりに』(アリス館)より2021年 | 個人蔵
植田真

『ひばりに』
内田麟太郎・詩 (アリス館)

植田真

Makoto Ueda

静岡県に生まれる。画家、絵本作家。風、水辺、樹々といった原風景が、作品制作の軸となっている。ライブペインティングでは、ギターを用いた即興音楽をループ&多重録音し、ペインティング⇄音楽の往復の中で絵画制作をしていく。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』で第14回日本絵本賞受賞。絵本に『おやすみのあお』、『ぼくはかわです』、『りすとかえるとかぜのうた』、『りすとかえるのあめのたび』など多数。
上村亮太『アネモネ戦争』(BL出版)より 2020年 個人蔵
上村亮太

『アネモネ戦争』(BL出版)

上村亮太

Ryota Uemura

兵庫県神戸市に生まれる。1987年、武蔵野美術大学油画科卒業。幼少の頃から空想したり絵を描くのが好きだった。学生の頃からモノクロの大画面の抽象画を描いていたが、阪神淡路大震災を経たある日、枯れかけたクリスマスローズの群生を見たことがきっかけで、色彩豊かな具象画なども描くようになる。その後、手作りの本や陶芸など、様々なものを自由に作るようになる。
『とくんとくん』(福音館書店)より 2012年 個人蔵
片山健

『とくんとくん』
片山玲子・文 (福音館書店)

片山健

Ken Katayama

東京都に生まれる。鉛筆画の画集『美しい日々』でデビュー。堀内誠一の企画で、雑誌「an an」に『長靴を履いた猫』の挿し絵を描く。1993 年『タンゲくん』で第24回講談社出版文化賞絵本賞、1998年『きつねにょうぼう』で第4回日本絵本賞大賞受賞。その他の絵本に、『おやすみなさい コッコさん』、『おなかのすくさんぽ』、『どんどん どんどん』など。随筆集に『わたしの遠足日記』がある。
きくちちき 『しろとくろ』(講談社)より 2019年 個人蔵
きくちちき

『しろとくろ』(講談社)

きくちちき

Chiki Kikuchi

北海道に生まれる。絵本作家。2012年『しろねこくろねこ』でデビュー。2013年同作がBIB金のりんご賞受賞。2019年同展で『もみじのてがみ』が金牌受賞。2020年『しろとくろ』が第67回産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。他に『でんしゃくるかな?』、『おひさまわらった』、『いろいろかえる』など。
『まばたき』(岩崎書店)より 2014年 個人蔵
酒井駒子

『まばたき』
穂村弘・文 (岩崎書店)

酒井駒子

Komako Sakai

兵庫県に生まれる。絵本作家。絵本に『よるくま』、『BとIとRとD』など。『きつねのかみさま』で第9回日本絵本賞、『金曜日の砂糖ちゃん』でBIB金牌、『ロンパーちゃんとふうせん』でイタリアのNati per Leggere Italia賞、『はんなちゃんがめをさましたら』でオランダのVlag en Wimpel賞受賞。画文集に『森のノート』がある。
『たまごのはなし』(ブロンズ新社)より 2021年 ブロンズ新社蔵
しおたにまみこ_撮影:黒澤義教

『たまごのはなし』(ブロンズ新社)
※複製画で展示 

しおたにまみこ

Mamiko Shiotani

撮影:©黒澤義教

千葉県に生まれる。女子美術大学工芸学科卒業。はじめて制作した絵本『やねうらおばけ』で、2014年、第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞を受賞し、絵本作家となる。繊細な鉛筆画で描き出す独特の世界が、読者を引きつける。初の絵童話作品となる『たまごのはなし』で、第28回BIB金牌、第27回日本絵本賞大賞他数多くの賞を受賞。作品に、『そらからきたこいし』、『やねうらべやのおばけ』、『さかなくん』などがある。三人姉妹の末っ子。きれいな石と昆布が好き。好きな果物は柑橘類。
『の』(福音館書店)より 2019年 個人蔵

『の』(福音館書店)
※複製画で展示 

junaida

junaida

画家。『HOME』でボローニャ国際絵本原画展2015入選、『Michi』で第53回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞、『怪物園』で第54回同賞を受賞。その他の絵本に『の』、『街どろぼう』、『ここはおうち』、『ひみつストレンジャー』など。
『ドームがたり』(玉川大学出版部)より 2017年        個人蔵
スズキコージ

『ドームがたり』
アーサー・ビナード・文 (玉川大学出版部)

スズキコージ

Koji Suzuki

静岡県に生まれる。物心がついたころから絵を描き始めて現在に至る。1968年、新宿歌舞伎町の路上にて初個展、1971年に個展「コージズキンの世界」を開催。1972年、最初の絵本『ゆきむすめ』を発表。絵本、ポスター、壁画、舞台美術など幅広く活躍する。1987年『エンソくんきしゃにのる』で第36回小学館絵画賞、1989年『やまのディスコ』で第12回絵本にっぽん賞、2004年『おばけドライブ』で第35回講談社出版文化賞、2008年『ブラッキンダー』で第14回日本絵本賞大賞などを受賞。
田島征三_撮影:秋元茂

『ぼくのこえがきこえますか』
(童心社)

田島征三

Seizo Tashima

撮影:秋元茂

大阪府に生まれ、幼少年期を高知県で過ごす。田島征彦は双子の兄。1962年に手刷り絵本『しばてん』を制作。1965年に初めての絵本『ふるやのもり』出版。1969年より日の出村(現・日の出町)で農耕生活を営み、ごみ処分場建設反対運動などに関わる。1998年に伊豆半島に移住。2009年から新潟県十日町市鉢集落の廃校を「絵本と木の実の美術館」とする。1969 年『ちからたろう』でBIB金のりんご賞、1974年『ふきまんぶく』で第5回講談社出版文化賞絵本賞等受賞多数。
『ふしぎなともだち』(くもん出版)より
田島征彦_撮影:秋元 茂

『ふしぎなともだち』(くもん出版)

田島征彦

Yukihiko Tajima

大阪府に生まれ、幼少年期を高知県で過ごす。田島征三は双子の弟。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科染織図案科、同美大専攻科を卒業。個展やグループ展で型染作品を発表する。1975年より丹波の山村で自給自足の生活を始める。1976年、初めての絵本『祇園祭』でBIB金牌を受賞。1979年『じごくのそうべえ』で第1回絵本にっぽん賞、1987年『てんにのぼったなまず』でBIB金牌、2015年『ふしぎなともだち』で第20回日本絵本賞大賞等受賞。
 『つちはんみょう』(偕成社)より 2016年 | 個人蔵
舘野鴻

『つちはんみょう』(偕成社)

舘野鴻

Hiroshi Tateno

神奈川県横浜市に生まれる。故・熊田千佳慕に師事。演劇、現代美術、音楽活動、環境アセスメントの生物調査員を経て、絵本制作を始める。『つちはんみょう』で第66回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな作品に『しでむし』、『ぎふちょう』、『がろあむし』、『ソロ沼のものがたり』、共作に『宮沢賢治の鳥』(絵)、『あまがえるのかくれんぼ』(文)、『ねことことり』(文)など。
『くろいの』(偕成社)より 2018年 | 個人蔵
田中清代

『くろいの』(偕成社)

田中清代

Kiyo Tanaka

神奈川県に生まれる。多摩美術大学絵画科卒。1995年、1996年ボローニャ国際絵本原画展入選。自作の絵本に『おきにいり』、『おばけがこわい ことこちゃん』、『トマトさん』、『くろいの』、共作の絵本に『ねえ だっこして』、『うおいちば』、『ひみつのカレーライス』など多数。『くろいの』で第4回NAMIコンクール・パープルアイランド賞(韓国)、第68回小学館児童出版文化賞、第25回日本絵本賞大賞を受賞。
『わくせいキャベジ動物図鑑』(アリス館)より 2016年 | 個人蔵
tupera tupera

『わくせいキャベジ動物図鑑』
(アリス館)

tupera tupera(ツペラ ツペラ)

tupera tupera

撮影:鍵岡龍門

2002年より活動を開始した亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションを中心に、様々な分野で幅広く活動している。絵本に『かおノート』、『やさいさん』、『しろくまのパンツ』、『パンダ銭湯』、『いろいろバス』、『うんこしりとり』など、著書多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組『ノージーのひらめき工房』のアートディレクションも担当。『わくせいキャベジ動物図鑑』で第23回日本絵本賞大賞受賞。2019年に第1回やなせたかし文化賞大賞受賞。
『かえでの葉っぱ』(理論社)より 2012年 | 個人蔵
出久根 育

『かえでの葉っぱ』
デイジー・ムラースコヴァー・文
関沢明子・訳
(理論社)

出久根 育

Iku Dekune

東京都に生まれる。画家、絵本作家。2002年よりプラハ在住。『あめふらし』で第19回BIBグランプリ、『マーシャと白い鳥』で第11回日本絵本賞大賞、『もりのおとぶくろ』で第58回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。絵本、エッセイ集など多数。『Živá voda』(Albatros)などチェコでの出版も多く、2022年チェコにてイジー・トルンカ賞受賞。
『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)より 2014年 | 個人蔵
長谷川義史

『へいわってすてきだね』
安里有生・詩 
(ブロンズ新社)

長谷川義史

Yoshifumi Hasegawa

大阪府藤井寺市に生まれる。『おたまさんのおかいさん』で第34回講談社出版文化賞絵本賞、 『ぼくがラーメンたべてるとき』で第13回日本絵本賞、第57回小学館児童出版文化賞、『あめだま』で第24回日本絵本賞翻訳絵本賞、第2回やなせたかし文化賞など受賞多数。『いいからいいから』、『へいわってすてきだね』、『おならまんざい』など、ユーモラスでおおらかな絵本が大人から子どもまで大人気。また、社会派なテーマにも意欲的に取り組んでいる。
『あなたがおとなになったとき』(講談社)より 2019年 | 個人蔵
はたこうしろう

『あなたがおとなになったとき』
湯本香樹実・文 (講談社)

はたこうしろう

Koshiro Hata

兵庫県に生まれる。絵本作家、イラストレーター。ブックデザインの仕事も多数。絵本に『なつのいちにち』、『はるにあえたよ』、『ぼくはうちゅうじん』、『はじめてのオーケストラ』、『どしゃぶり!』、『わたしたちのカメムシずかん』、『こんにちは!わたしのえ』、『いたずらのすきなけんちくか』、『二平方メートルの世界で』、『ぼくとがっこう』など。
『海のアトリエ』(偕成社)より 2021年 | 個人蔵
堀川理万子_©安達康介

『海のアトリエ』(偕成社)

堀川理万子

Rimako Horikawa

撮影:©安達康介

東京都に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科修了。画家・絵本作家。第1回『絵と言葉のチカラ展』グランプリ受賞。『海のアトリエ』で第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、第53回講談社絵本賞、第71回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな絵本に『権大納言とおどるきのこ』、『びっくり まつぼっくり』、『くだものと木の実いっぱい絵本』などがある。
『ネコヅメのよる』(岩崎書店 初版:WAVE出版)より 2016年 | 個人蔵
町田尚子

『ネコヅメのよる』
(岩崎書店 初版:WAVE出版)

町田尚子

Naoko Machida

東京都に生まれる。武蔵野美術大学短期大学部卒業。『たぬきの花よめ道中』で第24回日本絵本賞、『なまえのないねこ』で第25回日本絵本賞、第51回講談社絵本賞受賞。絵本に『いるのいないの』、『だれのものでもない岩鼻の灯台』、『ネコヅメのよる』、『ねことねこ』、『なまえのないねこ』、『ねこはるすばん』、『わたしのマントはぼうしつき』など、画集に『隙あらば猫』がある。
『「いる」じゃん』(スイッチ・パブリッシング)より 2017年 | 個人

『「いる」じゃん』
くどうなおこ・文 (スイッチ・パブリッシング)

松本大洋

Taiyo Matsumoto

東京都に生まれる。漫画家。1987年デビュー。主な作品に『花男』、『鉄コン筋クリート』、『ピンポン』、『ナンバーファイブ吾』、『竹光侍』など。『Sunny』で第61回小学館漫画賞、『ルーヴルの猫』で第32回アイズナー賞受賞。最新作は人生に迷い、葛藤を抱えながら生きる漫画編集者や漫画家たちの姿を描いた『東京ヒゴロ』。絵本に『かないくん』、『こんとん』がある。
『ちいさなおうさま』(偕成社)より 2010年 | 個人蔵
三浦太郎

『ちいさなおうさま』(偕成社)

三浦太郎

Taro Miura

愛知県に生まれる。大阪芸術大学美術学科卒業。 ボローニャ国際絵本原画展で入選を重ね、海外で絵本デビュー。日本では、絵本『くっついた』が120万部を超えるヒットとなった。『ちいさなおうさま』は、『おおきなおひめさま』『おうさまのこどもたち』と続く三部作の第一作。第58回産経児童出版文化賞美術賞を受賞し、10ヶ国以上で翻訳出版されている。
『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)より 2010年 | 個人蔵
みやこしあきこ

『もりのおくのおちゃかいへ』
(偕成社)

みやこしあきこ

Akiko Miyakoshi

Photo by Waki Hamatsu

埼玉県に生まれる。武蔵野美術大学卒業。大学在学中より絵本を描き始め、2009年『たいふうがくる』で第25回ニッサン童話と絵本のグランプリ大賞受賞。2012年『もりのおくのおちゃかいへ』で第17回日本絵本賞大賞受賞。2015年『よるのかえりみち』でボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞など受賞多数。
『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)より 2013年 | 個人蔵
ミロコマチコ_photo_Yayoi-Arimoto

『ぼくのふとんは うみでできている』
(あかね書房)

ミロコマチコ

mirocomachiko

Photo: Yayoi Arimoto

大阪府に生まれる。画家・絵本作家。いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。『オオカミがとぶひ』で第18回日本絵本賞大賞、『てつぞうはね』で第45回講談社出版文化賞、『ぼくのふとんは うみでできている』で第63回小学館児童出版文化賞、『オレときいろ』でBIB金のりんご賞、『けもののにおいがしてきたぞ』でBIB金牌受賞。本やCDジャケット、ポスターなどの装画も手がける。自然の動きに目を凝らし、耳を澄ませながら、探究を続ける。
『まっている。』(講談社)<!-- より <br>2020年 | 個人蔵
村上康成_photo Y.Tanioka

『まっている。』(講談社)

村上康成

Yasunari Murakami

photo: Y.Tanioka

岐阜県に生まれる。『ピンクとスノーじいさん』、『プレゼント』、『ようこそ森へ』などでボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『ピンク!パール!』でBIB金牌、『なつのいけ』で第8回日本絵本賞大賞などを受賞。絵本に『ピンク、ぺっこん』、『さかなつりにいこう!』、『石のきもち』、『リュックをしょって』、『まっている。』など、エッセイに『水ぎわの珍プレー』、児童文学に『黄色い竜』など著書多数。
『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)より 2013年 | 個人蔵
ヨシタケシンスケ_photo@Takafumi Okuda

『りんごかもしれない』
(ブロンズ新社)

ヨシタケシンスケ

Shinsuke Yoshitake

Photo ©Takafumi Okuda

神奈川県に生まれる。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、『このあと どうしちゃおう』で第51回新風賞、『ころべばいいのに』で第30回けんぶち絵本の里大賞・大賞、『もう ぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など受賞多数。その他の絵本に『ぼくのニセモノをつくるには』、『こねて のばして』、『ねぐせのしくみ』、書籍に『その本は』(共著)など著書多数。2児の父。

作家
インタビュー

本展覧会に際して、5組の作家より出展作品についての貴重なお話を伺いました。
動画は、随時更新いたします。
きくちちき

No.1 きくちちき

みやこしあきこ

No.2 みやこしあきこ

阿部海太

No.3 阿部海太

植田真

No.4 植田真

tupera tupera

No.5 tupera tupera

News

お知らせ

2023.08.29
東京館
美術館だよりNo.219を更新しました。
2023.08.11
東京館
秋の展覧会のプレスリリースを更新しました。
2023.07.08
安曇野館
7/29(土)はたこうしろうミニトーク&サイン会
2023.05.20
安曇野館
「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」特設サイトを公開しました! 

Topics

トピックス

#東京館
2024.01.14
1/15~2/29:冬期休館のお知らせ
#東京館
2024.01.12
1/13(土)絵本のじかん テーマは「お正月」
#東京館
2024.01.09
「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介㉚
#東京館
2024.01.08
成人の日に
#東京館
2024.01.06
「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介㉙
#東京館
2024.01.05
1/6(土)ギャラリートークを開催します。

展覧会公式図録

ちひろ美術館セレクション 
2010→2021 日本の絵本展


企画・発行:公益財団法人いわさきちひろ記念事業団 ちひろ美術館(東京・安曇野)
体裁:A4版47ページ
価格:1100円(税込)

出展作家30名の紹介と展示作品の図版に加え、画家が本展に寄せたメッセージやインタビュー、解説なども収録しています。ちひろ美術館(東京・安曇野)のミュージアムショップにて販売予定です。

※当館のミュージアムショップはご入館いただいた方のみご利用いただける施設となっておりますので、ご了承ください。

チケット情報・アクセス

安曇野ちひろ美術館

2023.6.3~2023.9.3
安曇野ちひろ美術館
■入館料
大人900円、高校生以下無料
詳細はこちら
■アクセス
〒399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358-24
TEL:0261-62-0772
FAX:0261-62-0774

【電車の場合】
JR大糸線「信濃松川」駅より約2.5km
タクシー5分、レンタサイクル15分、徒歩30分

【車の場合】
長野自動車道「安曇野」I.C.より約30分

ちひろ美術館・東京

2023.10.7~2024.1.14
ちひろ美術館・東京
■入館料
大人1,000円、高校生以下無料
詳細はこちら
■アクセス
〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2
TEL:03-3995-0612 / テレフォンガイド:03-3995-3001
FAX:03-3995-0680

【電車の場合】
西武新宿線「上井草」駅下車徒歩7分
JR中央線荻窪駅より西武バス石神井公園駅行き(荻14)
「上井草駅入口」下車徒歩5分
西武池袋線石神井公園駅より西武バス荻窪駅行き(荻14)
「上井草駅入口」下車徒歩5分

【車の場合】
お車でお越しの際は、美術館駐車場(乗用車3台・身障者用1台)をご利用ください。
※満車の場合は、千川通りパーキングメーターをご利用ください。