いわさきちひろ スキーをする少年 1969年

いわさきちひろ スキーをする少年 1969年

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ちひろ 旅のたのしみ

「絵をかくことの次に旅が好き」と語っていたちひろ。いつも携えていたスケッチブックには、美しい景色や、慌ただしい生活を離れゆっくり向き合った息子の姿など、旅先での感動が記されています。
パリが舞台の映画を絵本化した『あかいふうせん』など、各地をその足で歩いた画家ならではの描写がみられる作品も多く残しています。
スケッチ、写真、作品を手掛かりに、ちひろの旅の思い出をひもときます。

美術館で、よい旅を。

旅は、いわさきちひろにとって欠かせない楽しみでした。両親の郷里である信州で休暇を過ごしたり、女学校の学友たちと登山に行ったりと、幼いときから旅に親しんでいたちひろは、画業と主婦業で忙しいなかでも、時間を見つけては旅に出ました。
いつも携えていたスケッチブックには、美しい景色や、慌ただしい生活を離れゆっくり向き合った家族の姿など、旅先での感動が記されています。アルバムには、撮った場所や日付が、ちひろ自身の字で細やかに書き添えられた写真も遺されています。
国内各地やヨーロッパの旅のスケッチや写真とともに、絵本『あかいふうせん』など旅の実感をもって描かれた作品を紹介し、ちひろの旅の思い出をひもときます。

いわさきちひろ 秋草のなかの少女 1969年

展覧会の見どころ

スケッチで楽しむ日本の秋と冬

風にそよぐすすき、鮮やかな柿の実、木枯らしに舞う葉、雪景色……。秋から冬にかけて、野山は豊かな表情を見せます。ちひろがとらえた季節の移ろいを、展示室にお届けします。

いわさきちひろ 白骨温泉 1969年11月9日

いわさきちひろ 湯ヶ島 旅館での息子・猛 1963年

信州探訪―ちひろの心のふるさと

ちひろは信州を「心のふるさと」とよび、折に触れて足を運んでいました。スキー旅行や温泉旅行といった、山国ならではの旅の記録も多くあります。ちひろの信州での過ごし方や、作品に詰まった信州の魅力を紹介します。

いわさきちひろ 小谷温泉 鎌池の釣り人 1965年8月29日

いわさきちひろ スキーをする少年 1969年

憧れのヨーロッパを訪ねて

1966年、ちひろは約1ヵ月をかけて、童話作家アンデルセンの故郷オーデンセをはじめパリ、ローマなどヨーロッパの都市を巡りました。200点にのぼるスケッチが現存するこの旅は、制作活動の大きな刺激となりました。パリの風情に満ちた絵本『あかいふうせん』(偕成社、1968年)を中心に、帰国後の作品もピエゾグラフで展示します。

いわさきちひろ ローマ 猫のいる遺跡 1966年4月23日

いわさきちひろ 街いっぱいの風船とパスカル『あかいふうせん』(偕成社)より 1968年