いわさきちひろ 藤の花と子ども 1970年
四季折々の草花、流れる雲や夜空の月、小鳥や蝶……。日本では古来より「花鳥風月」を主題とした絵が数多く描かれてきました。いわさきちひろは身近な自然に親しみ、移ろう季節の表情や風物を画面のなかにとらえています。みずみずしい感性で自然をとらえたちひろの絵のなかにも、日本の美意識が脈々と受け継がれています。本展では、四季のなかで遊ぶ子どもを描いた代表作や絵本『あめのひのおるすばん』を展示し、自然を愛おしむ感性や構図に見られる表現など、日本の伝統的な美術との接点を探ります。
※本展は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休館にともない、2021年へ延期となりました。
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