いわさきちひろ 窓辺の小鳥と少女『ことりのくるひ』(至光社)より 1971年
いわさきちひろが描く、子どもと動物のやさしい世界
小鳥を遠くからそっと見つめたり、猫をぎゅっと抱きしめたり。
小さな生きものをいつくしむ子どもたちの姿を、やわらかなタッチで表現したちひろ。子どもと動物が心を通わせるようすを繊細にとらえた作品からは、ちひろが小さないのちに注いだやさしいまなざしが感じられます。
本展では、小鳥や犬、猫などの身近な動物とふれあう子どもたちを描いた作品を、ちひろの動物にまつわる思い出とともに紹介します。また、絵本や童話に登場するさまざまな鳥たちの姿にも注目します。子どもたちの日常によりそうように描かれた、愛らしいなかまたちの姿を、お楽しみください。
展覧会の見どころ
子どもによりそう、やさしい動物たち
気がつくといつもそばにいてくれる身近な動物たちは、子どもにとって相棒のような存在。本展では、子どもと動物のおだやかな日常を描いた中期童画を中心に、「子どものしあわせ」の表紙絵や、初公開作品を含む「こどものせかい」の原画を展示します。また、ちひろの後期の代表作のなかから、動物と子どもの情景をとらえた作品を紹介します。

いわさきちひろ 「はる」 1958年(初公開作品)

いわさきちひろ 猫を抱く少女と犬を見る少年 1964年

いわさきちひろ 「もうすぐはる」 1964年

いわさきちひろ 暖炉の前で猫を抱く少女 1971年
ちひろが愛した動物たちを紹介!
「動物を描こうと思うときは、まず犬、それも家にいる雑種の犬、つぎは猫」と語ったちひろのそばには、いつも動物がいました。娘時代に飼った猫のオバーモや、アトリエにいつもいたという愛犬のチロなど、ちひろの歴代のペットを写真資料も交えて紹介します。

いわさきちひろと愛犬チロ アトリエにて 1971年
絵本のなかの鳥たちに注目
絵本『ことりのくるひ』(至光社 1971 年)をはじめ、『つるのおんがえし』(偕成社 1966 年)や『青い鳥』(世界文化社 1969 年)など、ちひろはさまざまな作品のなかで鳥を描いています。本展では、作中に描かれた鳥たちの姿に注目し、その魅力に迫ります。

いわさきちひろ 夜の国で青い鳥をつかまえるチルチルとミチル『青い鳥』(世界文化社)より 1969年
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