初山滋 はるのはこび 1962年(ちひろ美術館寄託)

3月26日(日)14:00 ~ 15:30

講演会「初山滋の魅力」(オンライン)

【日時】
【会場】 オンライン
【定員】 80名
【参加費】 無料
【申し込み】 要事前予約(下記Peatixサイトにて、2/26(日)10時より受付開始)
【講師】 竹迫祐子(いわさきちひろ記念事業団理事、『初山滋 永遠のモダニスト』(河出書房新社)著者)

絵本『たなばた』(福音館書店)や『うりこひめとあまのじゃく』(岩波書店)等で知られる画家・初山滋については、絵本とともに長年に渡ってその表紙を飾った美しい国語の教科書で記憶する方も多いでしょう。初山は幼くして、着物の絵付け工房に奉公し日本の伝統的な装飾美を身に付け、20世紀初頭の世界的な美術の潮流にも関心を持ちながら、独自の絵画世界を作り上げていきました。その絵は、赤羽末吉、いわさきちひろをはじめ、多くの画家にも影響を与えています。

初山滋 『たなばた』(福音館書店)より 1963年 (個人蔵)

「平和の『へ』の字もいわないが、戦争の『せ』の字も口にしなかった」と、長男の初山斗作も語っていますが、初山滋は、戦争の時代にも国策に与することなく独自の美意識を貫いた画家でもありました。今回、長年、初山滋を調査研究している講師が、先ごろ新発見された原画を含め、魅力的な作品のかずかずを画像で紹介しつつ、初山滋の人生をたどります。

※参加お申し込みは、下記Peatixサイトにてお願いいたします。
https://hatsuyamashigeru-event.peatix.com/
(お電話による受付はいたしませんのでご了承ください。)

竹迫祐子 Yuko Takesako

元安曇野ちひろ美術館副館長、財団事務局長。現在は当財団の理事として、アーカイブ、ファンドレイジング、学芸業務等をサポートしつつ、絵本研究を行っている。著書に、『永遠のモダニスト・初山滋』『ちひろダイアリー』『ちひろの昭和』 (以上、河出書房新社)『ちひろを訪ねる旅』(新日本出版社) など。共著に『はじめて学ぶ日本の絵本史Ⅱ』(ミネルヴァ書房)『絵本の事典』(朝倉書店)『絵本と社会』(朝倉書店)。(公財)SLA全国学校図書館協議会絵本委員、(一社)JBBY日本国際児童図書評議会理事、(公財)東京子ども図書館理事、(公財)CBGMこども財団理事。