今日は節分

絵本『おにたのぼうし』表紙には、帽子からひとみをのぞかせた黒鬼の子おにたが描かれています。
おにたは、住みついた家で人知れず手助けをしていました。
節分の夜、豆まきで住処を追われてしまったおにたは、
豆のない家を探し歩いて、ある女の子の家に辿りつくのでした。
文章を手がけたあまんきみこは、鬼の角をかくすため、麦わら帽子を深くかぶるおにたを
「人間が悪いと決めた鬼であると気づいたら、どんな気持ちになるだろうと思って書いた」*
と語っています。
節分の夜に、ぜひ手に取っていただきたい絵本です。

*行司千絵『装いの翼 おしゃれと表現と――いわさきちひろ、茨木のり子、岡上淑子』(岩波書店)より

いわさきちひろ 麦わら帽子をかぶったおにた『おにたのぼうし』(ポプラ社)より 1969年

いわさきちひろ 麦わら帽子をかぶったおにた『おにたのぼうし』(ポプラ社)より 1969年

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