4/20(土)ワークショップ「布のコサージュを作ろう」

開催中の展覧会「ちひろ美術館×文化服装学院 ちひろのキッズファッション」にちなみ、布のコサージュづくりを楽しむワークショップを開催。小学4年生から大人の方まで、あわせて10人が参加されました。

今回の展覧会では、いわさきちひろの代表的な花と子どもの作品を紹介しているので、まず全員で展示室へ。

担当学芸員といっしょにじっくり作品を鑑賞しながら、描かれた花の種類を当ててみたり、ちひろの特徴的な水彩技法や構図の工夫に注目したり。

それぞれに受けた印象や感想を自由に話し合うのが思いのほか楽しく、もっとみなさんと展示室で過ごしたい!という気持ちをおさえて、ワークショップの部屋へ移動します。

いよいよコサージュづくりです。
サテン、オーガンジー、ジャガードなどいろいろな種類の生地を、白・ピンク・クリーム・水色・ベージュ・オレンジ・ライムから、それぞれがお好きな色を選んで、あとはつくり方に沿って、チクチク・・・静かな時間が流れます。

仕事や学校、家事に追われる忙しい毎日のなかで、手仕事に集中できる時間はとても心地よいものです。初対面のお隣さん同士でも、「ここはどうするんでしたっけ?」「次はこうやるとやりやすいかも」と会話が弾みます。

1時間かけて、ふんわりした巻きバラが次々に完成しました。同じ材料とつくり方でも、少しずつ表情の異なるバラができ上がります。

参加者のみなさんからは、次のような感想をいただきました。
「とても楽しく参加させていただきました。手芸に入る前に、学芸員さんの説明付きで原画を見て回ったのもよかったです。水彩画のテクニックは知らなかったので面白かったです。」
「難しく思えた素敵なバラを丁寧なご指導でお教えいただき、本当に楽しく達成感がありました。ありがとうございます!」
「お話を楽しみながらも集中して作業ができ、よい気分転換になりました。女子力が上がった気がします」
「絵の説明をうかがえてよかったです。美しい作業を楽しめました」

いわさきちひろ自身、おしゃれが大好きな人でした。装う楽しさとものづくりの喜びを、参加したみんなで共有できたあたたかなひとときとなりました。
(N.Y.)