物語る絵
赤羽末吉の絵本に見る絵画表現に着目した展覧会を、ちひろ美術館・東京にて開催中です。
赤羽は、3作目の絵本『だいくとおにろく』(福音館書店/1962年)で、墨絵と大和絵の技法を巧みに用いています。
「この本をみて地方の園児がお寺の襖絵に似ているということで、以来、日本画に関心をもちだしたという父親の報告が、日本画の美を子どもに強く伝えようとするきっかけになったのかもしれない」と赤羽は語っていました。
「嘘は描きたくない」と膨大な文献にあたり、物語の舞台となる地へ取材にも出向きました。赤羽末吉のその姿勢は、子どもたちに物語の生まれた風土や文化を誠実に伝えるものでした。
本展では、作品とあわせて、赤羽末吉の筆や画材、スケッチや数々の資料も展示しています。赤羽の画業と作品の魅力をたっぷりとご堪能ください。
◆生誕111年 赤羽末吉展
日本美術へのとびら
2021年9月26日まで開催中です。
詳細はこちらをご覧ください。
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/
同時開催:ちひろの花鳥風月
(K.R.)
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