「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介⑬

『ドームがたり』

アーサー・ビナード・文 スズキコージ・絵 玉川大学出版部 2017年刊

1945年8月6日、広島に投下された原子爆弾による惨禍を伝える記念碑として知られるドーム。1915年に建設された当初は「広島物産陳列館」としてモダンな姿を誇っていました。ドームの視点から、戦争をはさむ100年以上にわたる変遷が語られます。擬人化されたドームのまなざしが、原爆の悲劇と平和な暮らしの尊さを私たちに問いかけます。

ちひろ美術館・東京にて開催中の「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」。2010年代以後を象徴する日本の絵本30冊が一堂に会する本展にあわせて、出展絵本を会期中毎週ご紹介していきます(作家五十音順)。展覧会とあわせて、ご覧ください。

◆2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと