絵本でつなぐ「へいわ」のメッセージ:「だって さむいんだもの」

ピカドンがおちて
家にあながあいた
あながあいているてんじょうから
風がはいって
さむいです
さむいときには
てんじょうをかみではってくれといもうとがいいますが
がまんしなさいと
おかあさんはいいます
だって さむいんだもの
そしたら
さむくてしようがないんだといっても
しかたはないのだよ と
おかあさんは
ないて
いいました

池崎敏夫(小学四年生)
*記載は詩を書いたときの学年。

ことば:『わたしがちいさかったときに』(童心社、1967年)より

いわさきちひろ 天井を指さす少女と母親『わたしがちいさかったときに』(童心社)より 1967年

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◆絵本でつなぐ「へいわ」のメッセージ
戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」 の開催にあわせて、本展に寄せられた出品作家からのメッセージ、そして、広島で被爆した子どもたちのことばを、会期中、少しずつご紹介していきます。

◆開催中の展覧会:2025年7月26日(土)~10月26日(日)
戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」