「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介⑰

『くろいの』

田中清代・作 偕成社 2018年刊

いつもの帰り道、少女が塀の上に見つけたのは「くろいの」でした。たびたび見かけるようになった「くろいの」に少女は思い切って話しかけます。すると、「くろいの」は古民家に少女を案内します。古民家を舞台に広がる不思議な世界が、銅板にニードルで描くドライポイントという版画技法で細部まで丁寧に描き出されています。

ちひろ美術館・東京にて開催中の「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」。2010年代以後を象徴する日本の絵本30冊が一堂に会する本展にあわせて、出展絵本を会期中毎週ご紹介していきます(作家五十音順)。展覧会とあわせて、ご覧ください。

◆2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと