8/17 こどもワークショップ「色の本をつくろう」

今日のワークショップのねらいは、「色って何だろう?」を、考えてもらうこと。
すべてのものに色がついていて、どの色も美しいんだ、ということ。
色と色の組み合わせで、きれいに見えたり、きたなく感じたり、
印象が変わるんだ、ということ。

子どもたちには、まず初めに自己紹介を兼ねて、
好きな色とその理由を発表してもらうところから、スタートしました。

「赤が好きです。あったかい感じがするから」
「好きな色は灰色です。好きな馬の色だから!」

次は、「色探し」。色探知機(黒い厚紙の真ん中を四角く切り抜いたもの)
を使って絵(注:原画ではありません)や、窓の向こうの風景から
色を切り取り、きれいな色の組み合わせを探します。

いわさきちひろの独特なにじみやぼかし、
筆の大胆な勢いを生かした描き方などの説明を受けたら、
いよいよ自分たちも水彩絵の具で色塗りに挑戦!
大きく切った障子紙に、刷毛、筆、ローラー、歯ブラシ、タンポ、指、などを
使って塗ったり、水をたらしたり、逆にボロ布で水分を吸い取ったり。
みんな、最初はおっかなびっくり、徐々に大胆に…。

紙が乾くのを待つ間は、ほかの展示室に飾ってある
エリック・カールらの作品を見学。

乾いた紙に、ふたたび「色探知機」を当て、
好みの色の組み合わせを探します。
5枚切り抜いたら、きれいだな、と思う順番に紙を1cm間隔で
ずらしながら重ね、半分に折って、色の本の出来上がり!

5枚とも青や緑の同系色でまとめた子もいれば、
一枚一枚違う色や柄で変化をもたせた子も。
たくさん切り抜いて、どの5枚にするか迷ってしまい、
考え込む子どもの姿もチラホラ。

参加者中、最年少の男の子が、自分の本のオレンジのページを開いて、
「これはちきゅうおんだんかのいろ」と教えてくれたのにはびっくりしました。

3時間もの長丁場でしたが、みんなすごく集中力があり、
あと片付けも上手でしたよ!

今回の最大の誤算は、天候。晴れなら紙を外干しする予定でしたが、
雨天だったため、ドライヤーやアイロンで必死に乾かし、
なんとか予定通りに作業を進めることができました。
お手伝いしてくださった保護者のみなさま、本当にありがとうございました! (Y.N)