12/15は、いわさきちひろと谷川俊太郎さんの誕生日

12月15日は、いわさきちひろの誕生日であり、詩人の谷川俊太郎さんの誕生日でもあります。ふたりは直接には会っていないものの、生前に「コラボ」もしており、谷川さんの詩「みち」に、ちひろは絵をつけました。

1973年5月から、みや通信社の企画で京都新聞などの地方新聞に掲載されたこの連詩は、全12回の予定でしたが、ちひろのからだの不調により、第6回で終わりました。

いずれも墨のみで描かれた作品のうち、谷川さんが気に入っていたという絵と、その詩をご紹介します。

いわさきちひろ 「みち 2」 1973年

みち2

くさがしげると
みちはかくれてしまいます

けれどそのみちのむこうに
いずみがあるのを
けものたちはしっています

ゆうぐれのやまおくに
みずがにおって

いちばんぼしがでました
こじかが
こおったようにたたずみます
ほしも
いいにおいがするのでしょうか