ちひろと夏の食卓

いわさきちひろは、画家として日々忙しく過ごすなかでも、得意な料理でもてなすことを楽しんでいました。料理を出すタイミングや盛り付けにも工夫を凝らしていたようです。

ひとり息子の松本猛は、子どものころ、ちひろといっしょに、うどんをこねてつくった思い出もあるといいます。また、夏に水ようかんがあれば、庭から摘んできた葉を飾ることもあり、幼心においしそうに映ったと語っています。

うどんなどをきりりと冷やし、葉を添えて、涼しげな一皿で夏を楽しんでみませんか。

いわさきちひろ ざるそばと少女 1970年頃

(K.R.)

◆ちひろ美術館・東京 展覧会のご案内