茂田井武 画帳「古い旅の絵本」
画帳「古い旅の絵本」(1943~44年)は
3年にわたる旅の各地での印象を、
折本の両面を用いて24景にまとめた画帳です。
博多からソウルへと渡り、
ハルピンからシベリア鉄道でモスクワへ、
さらにワルシャワ、ベルリンを経て到着したパリの光景で片面が終わります。
裏面には一時を過ごしたジュネーブやアントワープ、
帰路のロンドン、ナポリ、スエズの風景も描かれています。
現在の企画展
「奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人」
で原画をご覧いただけます。
今回、ちひろ美術館・東京で展示されているのは、
今年の春に安曇野ちひろ美術館でも展示された面とは反対側。
本の表紙にもなっている
「レマン 雪の日」
も見ることができます。
『 古い旅の絵本 ― 茂田井武画集 』
1,000点を超える作品の中から
奈良美智が選んだ約200点の茂田井武の作品群。
「茂田井さんの絵をみると
おじいさんの子どものころの写真を
ひきだしから見つけたような
忘れかけていた宝物に出会ったような感じになる。」
と奈良は語ります。
作品を見ていくことで
自分の記憶をとおして
何かを見つけられるかもしれません。
なお、今回の企画展では、作品とともに
茂田井武のことば、奈良美智のことばも紹介しています。
それらのことばについては
また後日、ご紹介させていただきますね。
展覧会情報:
【開館40周年記念 Ⅱ】 〔 2017年5月13日(土)~7月4日(火) 〕
<企画展> 奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人
【展示関連イベント】
広松由希子(絵本家)さん講演会「茂田井武と夢の旅」
開催日時:2017年6月24日(土)15:00~16:30
現在、お申し込み受付中です。
→ 講演会「茂田井武と夢の旅」詳細・お申し込み
(HI)
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