[表紙の作品]いわさきちひろ 発明家になる未来の国の子どもたち 『青い鳥』(世界文化社)より 1969年

「青い鳥」はメーテルリンクが1908年に発表した六幕十二場の戯曲です。主人公のチルチルとミチルが幸福の青い鳥を求めて想像上の国々をめぐる物語は、童話としても広く親しまれています。
絵本『青い鳥』は、ちひろの絵本のなかでも最多の三十八場面が描かれた長編です。「みらいの国」は希望の象徴である青を基調色にして描かれています。この場面は、未来に生まれる子どもたちが、将来に発明する機械や大きなくだものをお土産に、誕生の日を待っているところです。ちひろは、よちよち歩きの幼い子どものプロポーションや身体の動き、愛らしい仕草を的確に表現しています。