いわさきちひろ キエフ 老人たち 1963年

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<小企画展示>世界中のこどもみんなに 平和と しあわせを

ちひろが反戦の思いを込めて描いた絵本『戦火のなかの子どもたち』の作品をはじめ、1963年にちひろがキーウ(キエフ)を訪れた際のスケッチなど、全16点を展示し、平和への思いを見つめ直します。

いわさきちひろ(1918-1974)は、戦時下で娘時代を過ごしました。戦争では、一番弱い子どもたちが犠牲になると痛感し、後に、「家が焼かれるとか、人が殺されるとかいうことだけじゃなくて、人の心もむしばんでしまう」と語っています。

いわさきちひろ 戦火のなかの少女『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)より 1972年

1960年代から70年代前半、ベトナム戦争が激化していくなかで、ちひろは戦争をテーマにした3冊の絵本を手がけます。最後に完成させた絵本『戦火のなかの子どもたち』では、戦時下で傷つき、憤り、悲しむ子どもたちの姿を描くことで、その悲惨さを訴えました。「世界中のこどもみんなに 平和と しあわせを」というちひろのことばは、現代の私たちにも切実に響きます。

2022224日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まり、今なお子どもを含む多くの人々が戦火にさらされています。この小企画では、ちひろが描いた1963年当時のキーウ(キエフ)のスケッチとともに、ちひろの平和への願いを見つめなおします。

※キャプションは、作品内のちひろの表記に従い、「キエフ」と表記しています。