いわさきちひろ 海の夕焼けと机に向かう女の子 1973年
―ちひろが好きな「帽子」が、子どものへやになる!
いわさきちひろは子どもの居場所をどのように描いたのでしょう。トラフ建築設計事務所は、ちひろの絵のなかの子どもたちがかぶっている「帽子」に着目しました。つば広帽子、毛糸の帽子、とんがり帽子……、さまざまな帽子が描かれています。子どもにとって“帽子”とは、まわりの環境から自分を守ってくれる小さな部屋なのかもしれません。
トラフ建築設計事務所が、ちひろの描く夏の子どもの麦わら帽子から発想し、帽子型の「子どものへや」をつくります。
展覧会の見どころ
ちひろらしい子どものへやとは……?
ちひろの絵に子どものへやを具体的に描いた作品は、実はほとんどありません。背景を描かず余白を生かすことで、見る人に想像させます。建築やプロダクトを扱うトラフにとっても「余白」は大切。意識的に余白をつくり、使う人との関係を育んでいくといいます。
帽子の子どもたち、大集合!
トラフは、ちひろの絵を見ていくなかで、多くの子どもがかぶる「帽子」を発見し、そこに子どもが安心できる小さな空間を見出しました。展示室には、さまざまな帽子をかぶった子どもたちが集合します。
トラフがつくる、帽子のへや
ちひろが好んで描いた麦わら帽子を大きくして、子どものへやをつくります。会期中にはワークショップやお話の会などを行い、さまざまな体験のできる場とします。
子どものへや トラフ建築設計事務所 » 生誕100年特設サイトを見る
プレスリリース
トラフ建築設計事務所について
トラフ建築設計事務所の詳細は、http://www.torafu.com/ をご覧ください。
トラフ建築設計事務所による当展覧会の紹介ページはこちらです
http://torafu.com/works/100-chihiro-jpexhibitionslife
Works(一例):
「NIKE 1LOVE」http://torafu.com/works/nik-l
「港北の住宅」http://torafu.com/works/koh
「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」http://torafu.com/works/lig
「ガリバーテーブル」http://torafu.com/works/gul
「空気の器」http://torafu.com/works/airvase-chihiro
「ISHINOMAKI BIRD KIT」http://torafu.com/works/ishinomaki-bird-kit
「カラフル AA スツール」http://torafu.com/works/colorful-aa-stool
「A4 SHELF / A3 SHELF」http://torafu.com/works/a4-shelf-a3-shelf
トラフ建築設計事務所 からのメッセージ
ちひろの絵には、帽子のモチーフが数多く登場します。その形や色も、場面によってさまざまで、絵のなかの子どもたちの心境も表しているように見えます。帽子は子どもにとって、一番身近な家、あるいはへやのように安心感を与えてくれるものなのかもしれません。少し大きければ、すっぽり隠れる自分だけの特別なへやになるのです。
そんな素敵な子どものへやを、帽子をモチーフにつくってみたいと思いました。
定期的に行なわれている、ちひろの絵画の特徴である”にじみ”の技法を体験できるワークショップのへやとしても使えるよう考えました。ちひろの帽子に包まれながら、遊ぶようにちひろの世界を体験してほしいと思っています。
※「いわさきちひろ生誕100年」記者発表時(2017年11月1日)の映像です。
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