絵本でつなぐ「へいわ」のメッセージ:nakaban(画家)
ああ、ひとに涙があって良かった。
ひとが涙を持たない心になってしまえば、その視界から色彩が失われる。
ひとは数字のために生きるようになり、ものごとの優劣の判断を簡単に考え、そのひとが知らないうちに、多くのひとの心を身体もろとも殺してしまうかもしれない。
だからそろそろ自分の内側の涙の水源を探す旅に出る時だ。その涙の一滴が美しくあって欲しいなんて願わなくていい。それは美しいものに決まっているのだから。
nakaban(日本)、2025年

nakaban 『ひとのなみだ』(童心社)より 2024年(個人蔵)*特別出品
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◆絵本でつなぐ「へいわ」のメッセージ
戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」 の開催にあわせて、本展に寄せられた出品作家からのメッセージ、そして、広島で被爆した子どもたちのことばを、会期中、少しずつご紹介していきます。
◆開催中の展覧会:2025年7月26日(土)~10月26日(日)
戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」
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