国際子どもの本の日

本日4月2日は、「国際子どもの本の日」です。
1945年、第二次世界大戦直後のドイツで、
「この混乱した世界を正常に戻すために、まず子どもたちからはじめさせてください」と声をあげた女性がいました。のちに国際児童図書評議会(IBBY)の創設に尽力した、イエラ・レップマンです。
焦土のなかレップマンは、傷ついた子どもの心を癒すことから始めなければならないと呼びかけ、本にはその力があると訴えました。
破壊ではなく、話し合いを。傷つけるのではなく、互いを知り理解する努力を。本は、子どもたちにこれらのことを伝え、未来を築いていく方法をおしえるものでもあるのです。

IBBYは、童話や詩で知られるアンデルセンの誕生日にちなみ、4月2日を「国際子どもの本の日」としました。レップマンの「子どもの本は世界の架け橋」ということばとともに、子どもたち一人ひとりに本を手渡し、平和へとつながる道を受け継いでいく日といえます。(K.R.)

いわさきちひろ 笛を吹く少年と本を読む少女 1960年代前半