ちひろと貝がら
いわさきちひろは、砂浜で貝を拾うのが好きで、貝がらのコレクションもしていました。美しい色やさまざまなかたちの貝を作品のなかにも見つけることができます。
この作品は、まどみちおの詩「かいの ふえ」に添えて描かれたもので、少年が口もとにあてているのは、貝でつくった笛です。少年の頬が少しふくらんでいるように見え、今まさにこの笛が鳴っていることがわかります。音色を想像していると、貝の持つ記憶とともに、波の音や海の情景が呼びさまされるようです。
※ちひろの花鳥風月 にて
2021年9月26日(日)まで展示中です。
同時開催:生誕111年 赤羽末吉展 日本美術へのとびら
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/
(K.R.)
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