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  • アトリエにて 1968年(49歳)

    ちひろの絵本

    1960年代の後半、ちひろの仕事の中心は、絵雑誌から絵本へと変化します。既存の物語に絵を描いた「物語絵本」から、作家が書きおろした創作物語に絵を描いた「創作絵本」。さらには、絵も文も自分で手がけた自作の絵本制作へと絵本づくりも発展させていきます。とりわけ至光社の、絵で展開し読者の感性に働きかける絵本の創作や、一場面一場面が異なるストーリーを感じさせながらもひとつのテーマを語る『戦火のなかの子どもたち』など、最期まで絵本表現の新しい可能性を切り開くことに力を注ぎました。あくまでも印刷された絵本が完成作品と考え、大胆なトリミングや合成、拡大縮小なども駆使し、流れを意識した場面構成にも腐心しました。

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