いわさきちひろ『ぽちのきたうみ』


いわさきちひろ 少女1,2,3 『ぽちのきたうみ』(至光社)より 1973年

『ぽちのきたうみ』は、
いわさきちひろの至光社の絵本シリーズ最後となる6作目の絵本です。

夏休みを海辺のおばあちゃんの家で過ごす少女が、
よその家に預けてきた愛犬ぽちの到着をまちわびるようすを描いています。

ちひろは、筆を動かす方向や緩急など筆勢を生かした水彩表現で、
少女や小犬の弾むような動きを、いきいきととらえました。

絵本のレイアウト段階では、
原画を大胆にトリミングしたり、
傾けたりするなどして、
画面に動きを生み出す工夫もしています。

【開館20周年記念 Ⅱ】走る!跳ねる! ちひろ・子ども百態
展示は来月7月4日(火)まで。

あと1週間あまりとなりました。
ぜひご覧ください。

(I.H.)