【イベント報告】鈴木まもるワークショップ「鳥の巣をつくろう」(9/8開催)

9 月8 日(日)、鈴木まもるワークショップ「鳥の巣をつくろう」を開催しました。
絵本作家で鳥の巣研究家でもある鈴木まもるさんといっしょに、22名の参加者たちが、思い思いの鳥の巣をつくりました。午後には、松川村・すずの音ホールにて、講演会「絵本と鳥の巣のふしぎ」を開催。鈴木さんの軽妙なトークに、60名の参加者が聞き入りました。

ワークショップ「鳥の巣をつくろう」

「クモの糸で巣をつくるメジロ、天敵から守るため、巣にダミーの入口をつくるアフリカツリスガラ……鳥の巣には、いろいろな形がありますが、巣をつくる目的はいっしょ。鳥の巣は、人間のお母さんのおなか(子宮)と同じ、あかちゃんの小さないのちを守るものです。大切ないのちを守るものとしてつくってみましょう」ということばから始まったワークショップ。
木の枝、わら、毛糸、わた、ビーズ、ひまわりの種など、たくさんの材料のなかから、参加者が好きなものを選び、自由に鳥の巣をつくりました。卵が落ちないように隙間なく枝を組んだり、ヒナがあたたかく過ごせるようにコケやわたを敷きつめたり。最初は戸惑いながらつくっていた参加者たちも、木の枝を編むように組む方法など、鈴木さんからのアドバイスをうけて、次第に立体的に鳥の巣を組み上げていきました。ワークショップの最後には、つくった鳥の巣を全員で鑑賞し、選んだ素材や大きさ、形の違いを楽しみました。
参加者からは「鳥になった気分。大事な卵を守るため、巣をつくる鳥の気持ちがわかった。」との感想が届けられ、鳥の巣から「いのちを大切に守り育てること」の難しさ、楽しさを学べたワークショップとなりました。

講演会「絵本と鳥の巣のふしぎ」

絵本作家で鳥の巣研究家でもある自身について「絵本は子どもの心が、鳥の巣はヒナが、それぞれ元気に育つためのもので、どちらも小さないのちを健やかに育てるものとして、共通しています」とし、「人間の本質も、子どもたちの小さないのちを守り育てることにあると思います。」と語られました。